メゾン・トゥルロニア
鍛冶屋兼仕立屋であった創業者のジャン・トゥルロニアは、金物店経営の傍ら小さな工房で、木と革で作られた暖炉用ふいごの組み立てを始めました。その中には、1910 年にクレルモンフェランで賞を受賞した有名な家庭用ふいご「Inusable」も含まれます。
1930年代、ワイン生産者などに多くのふいごを提供し、1970年代はイギリス・ドイツをはじめ世界各国に輸出を開始しました。
1980年代、あらゆる用途(暖炉、殺虫剤用、養蜂用、配管工用)に合わせて200を超えるモデルが設計、製造されました。
こうしてメゾン・トゥルロニアは国際的な評判を獲得し、ヴェルトラエはヨーロッパのふいごの中心地となりました。1980年代に入り、暖炉の減少とともにふいごの需要も減りましたが、現在もフランスで手作業で生産している数少ない工房の一つであり、その品質の高さから愛好家に高く評価されています。